差入保証金の会計処理

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今日は、差入保証金の会計処理について紹介したいと思います。
特に小売業界ではよくある会計処理です。

<定義>
差入保証金は、土地を借りたい人が地主さんに担保として差し入れるお金のことです。
契約内容によって、さらに細分化されます。代表的なものは以下のとおり。

1敷金
借りている人の未払賃料や借りている間に発生させた損害に対する担保の性格をもっている。
それらを履行した残額が契約終了後に借りていた人に返還されます。

2礼金
借りる人が地主さんに対して支払う1回払の料金。イメージとしては貸してもらえたことに対する謝礼で支払われるもの。返還されません。

3建設協力金
やや複雑なので、以下に流れを説明します。地主さんがAさん、借りたい人がBさんとします。
①AさんがBさんからお金を借ります。(これがBさんにとっての建設協力金) 
②Aさんはその資金をもとに建物を建てます。
③AさんはBさんにその建物を貸します。
AさんはBさんから賃貸料を受け取る一方で借入金の返済を行います。
Bさんは賃貸料を支払う一方で貸付金の回収を行います。
この取引のメリットはAさんからすると、貸し出すものの価値を上げることができる点です。
土地だけであれば借りる人がいなかったところをこの取引によって借りてを見つけることができます。

Bさんからすると、建物を建てる際に土地を購入することなく建てることができるため、初期投資を抑えることができる点です。小売業は、立地が売上に大きく影響しますから、一か所にずっといるという意思決定はなかなかできません。このように土地は賃貸にしておけば、建物の取り壊しのみで撤退コストはすみますからメリットがあるのです。

<会計処理>
差入保証金には3つのポイントがあります。


①返還されない部分
前払費用として処理し、毎期定額で費用処理していきます。
なお、税務上はその内容によって償却年数が異なってきます。

②割引計算
建設協力金は割引計算後の金額でBS計上します。(ただし重要性がない場合には不要)
これは建設協力金が貸付金の性格を有するからです。
5年後に100万返すということであれば、現在の価値は金利の影響を受けて100万よりも小さい金額となっているはずです。したがって割引後の金額で計上することになります。
なお、敷金については担保、つまり預け金としての性格があること。また法的に契約期間終了後に敷金の返還請求権が発生することから金利の影響は受けないとされるため支払金額でBS計上されます。

③回収可能性
回収が困難になった場合には、貸倒引当金を計上する必要があります。
差入保証金は金融商品と考えられるためです。

小売業では、この差入保証金がBS計上されています。興味のある人は気になる会社を見てみてください。

会計・監査
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