監査報告書が変わります(KAM)

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監査報告書なんて、投資家からほとんど見られないものですが、我々会計士は会社が作成する財務諸表が正しいかどうか意見を出しています。(会社の有価証券報告書や招集通知なんか最後の方にのっています)

現在の監査報告書は、結論だけしか書いていません。正しいor正しくないor分からないの3つです。
ちなみに分からない、というケースもあります。

損害賠償がいくらになるかによって場合によっては会社が吹き飛んでしまう場合とか。(極端にいうと)
要は意見を出そうにもその根拠となる資料がもらえない時には分からない、という結論になります。
もちろん、このようなケースは滅多にないです。

話を戻しまして

監査報告書には結論しか書いていないので、いまいち投資家に会計士が何を見てどう判断したのか?全く分かりません。
ちなみに、会社で不正があった時など、会計士なんか言えよ、ごらぁ、という流れになりますが、基本は守秘義務がありますので、積極的に市場に向けてメッセージを出すことはありません。

そんなこともあり、監査報告書の記載が変更される動きが出ています。KAM(key audit matter)と呼ばれるもので、監査上気をつけたこと・リスク高いと会計士が思ったことを記載することになります。
なので、各社色々な記載が出てくるはずです。(徐々に)

あるあるは、減損(固定資産・のれんや投資など)、売上(不正がらみ)、税金・税効果(ミスしやすい)この辺りでしょうか。なお、記載が変更されるとしても守秘義務は当然ありますので、会社が開示していない情報を報告書に載せるというのは無理だと思います。重要なものは会計士から会社に開示を促すでしょう。

直接投資に影響を与える場面は少ないかもしれませんが、東芝のような新聞沙汰になる事例が出てくると報告書に注目が集まりそうです。

来年・再来年あたりから少しずつ新聞にも上がってくるでしょうね。会計士としては普段の仕事は大きく変わらないでしょうが、報告書の記載について会社とのコミュニケーションが増えるでしょうね。

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