カリリオン 減損に思う事

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イギリスの大手建設会社が清算したニュース。(元ネタは結構前から出ていましたが)

何が問題かというと減損計上まで、財務諸表をみてもそのシグナルが全く見えなかったという事。(そして大手がアドバイザリーやらで諸々入っておきながらなんたるザマだ、あと監査の独立性なんかもちゃんと確保できていたのかいう所に広がっています)

長期プロジェクトについてコストアップが続き採算悪化→減損計上→資金繰りが悪化し経営破綻という流れです。

長期プロジェクトがある業種は、特に追加工事が発生した時のコントロールがどこまでできるかが経営の勘所になるんでしょうね。別に今回のカリリオンのケースだけではなく、東芝のウェスティングハウスだってあれも長期プロジェクトになりますし、特殊な事例ではないでしょうね。


●プロジェクト損益ってリスク高いよね、やっぱ。
プロジェクト管理については、昔から原価の付替え(採算が悪いプロジェクトがあった場合に、採算の良いプロジェクトに付替る)や工事進行基準を使う際の進捗率が問題となります。

今回の巨額の損失計上の前に、これらの内部統制に問題がなかったか。普通に考えると、何らかの兆候が出るはずなのでそこはもう少し踏み込んだ方が良いんでしょうね。これらの内部統制は、外部の協力者を使わず内部で完結できてしまうものなので、担当者も悪気なく損益コントロールしているかもしれません。(それが一番たちが悪いのですが)

会計士の分析は、大きく増減しているものについては敏感ですが、前年と同じ金額で推移しているものについては感度は低い気がします。(というかむずい。明らかに、、というものは分かりますが)本来売上が減少している所を、うまくちょろまかせて売上を前年と同じようにしていた場合(同じようになるように、プロジェクト損益を不正に管理)、外部環境やら内部証憑で兆候が見つかれば良いですが、ゼロベースで考えないと厳しいですね。

●のれんがデカイ所では、最悪どのくらいの損失が出るか想定した方が良いかも。
のれんっていつ損失になるか分からないわけで、BSに載っているのれんはいつ暴発するか分からない(暴発しないかもしれない)爆弾みたいなものなんですかね。極論すると。

一方で、のれん償却しないことでメッセージ性はあるよねってのはこちらで書きましたが。。


経理だけで作っているようなシナリオだとまずいんでしょうね。やっぱりどうなったら損失処理するか経営者と事前に整備しておくことが将来の会社にとってもプラスになると思います。

以前書いた減損検討の記事。経理は大変です。

減損検討のやり方
前回のれんの話をしたのでその流れで、減損検討についてご紹介。将来の営業損益なりを見込んで、高い値段で企業買収をやるわけですが、ここでは購入後ののれん検討をどうやっていくのか。

●おまけ
ちなみに、カリリオンがPFI事業を手がけていたことから日本では、民間に任せると倒産リスクあるぞ、ゴラァ、って視点で検討されています。

PFIの詳細はこちら。公共施設などの建設、設計などを民間にお任せしちゃうものです。民間の手法が入ってくるのでコストが減って万々歳という制作ですが、今回の件が水を差すことになってしまいました。

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