吉野家業績悪化からみる外食産業のビジネス

財務諸表分析
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吉野家の記事があったので、小売業について考えたことを書いてみます。

吉野家の子会社(ステーキハウス)がちょっと赤字が出てしまっているようです。

●会計的には
小売業では、店舗のスクラップ&ビルド(要は退店してまた新店出店)を繰り返すので、当初の投資改修計画が狂うと、減損が出やすいです。なので、吉野家に限らず多々見かけます。

小売業でよく見る差入保証金・資産除去債務は以前こちらで書きました。


●業種として
また小売は、新規参入もしやすいですし、仕入コストやら人件費コストやらも上昇しやすいので環境変化があると即ダメージを受けやすいです。ポーターの5フォーシーズモデルがこんなにぴしゃりと合うのも凄いと今更ながら思いました。

具体的にどんなモデル?って人はこちら↓

これもあってか、各社色々なお店の看板を持ってますね。(吉野家だとはな丸うどんとか京樽とか)万が一不人気になって退店しないとしても看板だけ居抜きで使えますし。

これを考えると、小売業の将来って厳しいもんだなーなんて悲観論も出てきますが、、、


ちょっともう少しコアコンピテンス(競争源泉)みたいなものまで考えると、好立地を持っているかどうか、仕入先がしっかりしているか(品質とかで)、社内のナリッジなどが十分にあるか、こんなところが企業の成長を左右するんじゃないかと思います。

・好立地
駅近にするか、郊外にするかなどその地域の特性や対象とするお客さんのゾーンにより出店先は変わります。こういった好立地の情報収集に長けた人がいるかどうかはポイントになると思います。

・仕入先
味に直結しますからね。コストとの見合いの中でベストのものを調達できるか、大企業の小売の方がメリットがある気がしますが。

・ナリッジ
結局、退店したとしてもまた新しい看板でオープンし直すのですから、店舗戦略に関するナリッジが社内で共有されているかがポイントです。競争が激しいからこそ、社内のナリッジをひたすら積み上げればそれで良いかというとそういうわけではないと思います。(多分積み上げ型の分析はどの企業でもやっているはず)
例えば、別業種からの採用を増やすとか、外部専門家(これも小売だけではなく色々な分野の方が良い)とかは機会が増えると、そこから良いアイデアが浮かぶかもしれません。

というのも、小売業ってさっき書いたように経営学のフレームワークに当てはめやすい(かつ身近でイメージしやすい)のもあるので、別業種の人間を受け入れやすい業種(分析しやすい)ではないかと思います。

個人的には、近くの大学の経営学部の人の研究対象として扱ってもらったらいいんじゃないですかね。変に専門家を雇うよりはるかに安いですし(授業の一環としてやっているから)、継続して研究なんてしてもらえると、自社分析もやりやすくなるんじゃないでしょうか。大学からはあまり動かないので企業から提案すると意外とすんなりと進むかもしれませんね。

●要は減損がどのくらいの頻度で出てきているか?
減損ができるだけ出ていない方がうまく経営がやれていることになるんでしょうね。(当たり前ですが)ただ、買収により色々な会社がグループ内に入ってきているとその過程で減損が出るのはある意味しょうがないでしょうね。単純な比較はあまりできないかもしれません。やっぱり売上や利益推移をみていくんでしょうね。

noteには各社の比較記事を書いてみました。こちらも合わせてぜひー

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