吉野家業績悪化からみる外食産業のビジネス

財務諸表分析
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吉野家の記事があったので、小売業について考えたことを書いてみます。

吉野家の子会社(ステーキハウス)がちょっと赤字が出てしまっているようです。

●会計的には
小売業では、店舗のスクラップ&ビルド(要は退店してまた新店出店)を繰り返すので、当初の投資改修計画が狂うと、減損が出やすいです。なので、吉野家に限らず多々見かけます。

小売業でよく見る差入保証金・資産除去債務は以前こちらで書きました。


資産除去債務_借地権について
今日は資産除去債務の中でも借地権にフォーカスして紹介したいと思います。借地権の中には、土地を返す際に現状回復義務のあるものがあり、その場合には、資産除去債務の計上が必要となります。借地権は、①普通借地権、②一般定期借地権、③事業用定期借地権...

●業種として
また小売は、新規参入もしやすいですし、仕入コストやら人件費コストやらも上昇しやすいので環境変化があると即ダメージを受けやすいです。ポーターの5フォーシーズモデルがこんなにぴしゃりと合うのも凄いと今更ながら思いました。

具体的にどんなモデル?って人はこちら↓

5フォース分析とは何か?ポーター教授考案、競争戦略フレームワークの基本
皆さんは『競争の戦略』という本をご存じでしょうか。この本は、マイケル・E・ポーター氏が1979年に発表したもので、世界中で非常に大きな反響を呼びました。ポーター氏が当時35歳という若さ、史上最年少でハーバード・ビジネス・スクールの教授となるきっかけにもなった本です。そして、ここで語られているのが、今回ご紹介する「5フォ...

これもあってか、各社色々なお店の看板を持ってますね。(吉野家だとはな丸うどんとか京樽とか)万が一不人気になって退店しないとしても看板だけ居抜きで使えますし。

これを考えると、小売業の将来って厳しいもんだなーなんて悲観論も出てきますが、、、


ちょっともう少しコアコンピテンス(競争源泉)みたいなものまで考えると、好立地を持っているかどうか、仕入先がしっかりしているか(品質とかで)、社内のナリッジなどが十分にあるか、こんなところが企業の成長を左右するんじゃないかと思います。

・好立地
駅近にするか、郊外にするかなどその地域の特性や対象とするお客さんのゾーンにより出店先は変わります。こういった好立地の情報収集に長けた人がいるかどうかはポイントになると思います。

・仕入先
味に直結しますからね。コストとの見合いの中でベストのものを調達できるか、大企業の小売の方がメリットがある気がしますが。

・ナリッジ
結局、退店したとしてもまた新しい看板でオープンし直すのですから、店舗戦略に関するナリッジが社内で共有されているかがポイントです。競争が激しいからこそ、社内のナリッジをひたすら積み上げればそれで良いかというとそういうわけではないと思います。(多分積み上げ型の分析はどの企業でもやっているはず)
例えば、別業種からの採用を増やすとか、外部専門家(これも小売だけではなく色々な分野の方が良い)とかは機会が増えると、そこから良いアイデアが浮かぶかもしれません。

というのも、小売業ってさっき書いたように経営学のフレームワークに当てはめやすい(かつ身近でイメージしやすい)のもあるので、別業種の人間を受け入れやすい業種(分析しやすい)ではないかと思います。

個人的には、近くの大学の経営学部の人の研究対象として扱ってもらったらいいんじゃないですかね。変に専門家を雇うよりはるかに安いですし(授業の一環としてやっているから)、継続して研究なんてしてもらえると、自社分析もやりやすくなるんじゃないでしょうか。大学からはあまり動かないので企業から提案すると意外とすんなりと進むかもしれませんね。

●要は減損がどのくらいの頻度で出てきているか?
減損ができるだけ出ていない方がうまく経営がやれていることになるんでしょうね。(当たり前ですが)ただ、買収により色々な会社がグループ内に入ってきているとその過程で減損が出るのはある意味しょうがないでしょうね。単純な比較はあまりできないかもしれません。やっぱり売上や利益推移をみていくんでしょうね。

noteには各社の比較記事を書いてみました。こちらも合わせてぜひー

吉野家の財務諸表分析|riopmw|note
最近子会社の業績が厳しいようです。 四半期ごとに400億で年間で2,000億くらいの売上となります。前年同期比で売上は微増ですが、対して営業利益は大きくマイナスとなっています。 セグメント別ではこんな感じ↓ 全体的に利益は下がっているようです。原材料の高騰などコスト面の負担が増えていることが要因です。(上が前年...

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