都合の良いことだけ覚えているもの

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クライアントとの会話でよく出てくるのが、「その処理は前の先生の時にokしてもらいましたよ」という言葉です。

この場合には、大抵、なぜokだったのか?という論拠が忘却されていることが多く(普通は会社が決める会計方針になりますので論拠が出てこないというのはおかしい)、結論だけ引き継がれるケースが多々あります。

 


一方で、監査人の監査調書にはむしろ論拠がメインで書いてあるので、その論拠と会社の経済実態が乖離してきた場合には、昔の論点を掘り起こすことがあります。

例えば、過去は重要性がなかったから処理としては△だけどokとしたケース。この場合、重要性が出てきた時にはまず問題になります。



会計処理を判断するのにはいくつかパターンがあり、◯△×があります。(当たり前か)当然×は認められませんが、△は条件付きで監査人が許容するケースはありえます。(基準の記載も明確でなかったり、特殊な取引だったり)この時に、この条件を会社に伝えているはずなのですが、担当者がかわると大体この辺りの引き継ぎが上手くなされないケースがあります。

監査人も別に論点を粗探ししている訳ではなくて、この条件を満たさなくなったから聞いています。

後々トラブルとならないように、会社でも当時の条件についてはしっかり記録を残し、定期的に会計方針を変更する必要がないかは確認した方が(というかすべき)でしょうね。

監査人がしつこく同じことを聞く理由は以前こちらでまとめていますのでぜひ。



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